2018年度第八回GBSセミナー(12/17実施)

講演者:高野 淑識 准教授 (委)(海洋研究開発機構/地球惑星科学専攻 兼務)
日時:12月17日(月)17:30~
場所:理学部1号館710号室
演題:「地球上で最も軽いアミノ酸:メタンに依存する始原的生命の炭素12同位体濃縮効果」

要旨:
海底下でメタンは大量に生成されているにもかかわらず、なぜ、大気中へ放出されないのでしょうか。
仮に、海底からメタンが無尽蔵に大気中に放出されてしまうと、地球全体の温室効果にブレーキが効かず、
気候システムの暴走を引き起こしかねません。
太陽光が届かない暗黒の海底下で、メタンを消費(分解)するキープレイヤーとなっているのが、
嫌気的メタン酸化アーキア(以下「ANME(ANaerobic MEthanotroph archaea)」です。
本セミナーでは、謎に包まれたANMEの極限的な性状、無酸素下での炭素12同位体濃縮効果の発見
についてご紹介します。